拝啓 スーパーヒーロー

 

そういえば、スーパーヒーローになるという夢、口にしなくなったのはいつからだろう?最近聞かないなぁ、と思って、ぐるぐると考えていたら、どうにもこうにも文章を書きたくなったので、書いている。

 

スーパーヒーローになるという夢、ずっと前からあらゆる場で発してきた彼の大きな夢。

 

「俺がみんなのスーパーヒーローになりまぁ〜っす!!!!!」と太陽みたいな笑顔で叫んでくれた2018年1月の少クラのOne Love。まだこの時彼らは4人で、真ん中にはしみずがいて、両脇にそやゆとがいた。この頃の彼はまだ色んなことがみんなよりちょっとできなくて、だけど少しずつできることが増えてきていて、それを見ているのが本当に楽しかった。

 

2018年の2月にさくちゃんの加入が発表されて、HiHi Jetsは5人になって、彼はセンターに置かれた。初めて5人のアー写(?)が情報局(だったと思う)で公開されたとき、彼がセンターにいることにものすごくドキマギしたことを覚えている。4人のHiHiのことをとても愛していたので、5人になることに複雑な気持ちになったりもしたし、でも入ってくるのがさくちゃんって、そんなん明らかに攻めの加入じゃん!とワクワクしたりもした。今となってはこれ以上ないカタチがこの5人だと思っているけれど、4人だってとっても大好きで大切だったなぁ。

 

突然センターに置かれた彼に、勝手にいらぬ心配をたくさんしたけれど、そんな不安なんてひょいっと飛び越えるように、彼はあっという間にセンターで生きる人になった。センターに置かれてから彼は物凄い速度でアイドルとして成長していった。それまでももちろん常に成長していたけれど、自覚や覚悟みたいな意識の部分が、メキメキと成長していったように思う。5人になって、グループの夢を口にする機会が増えた。グループの夢、グループとしてこうありたい、その中で自分はこういたい、そういうことを話すことが多くなった。初めての5人クリエ、初めての単独公演となったサマステを経て、彼らは5人で大きな夢を追いかけるようになった。

 

私の記憶の中では最後に彼が"ヒーロー"に言及したのは情熱ジャンボリーの話をしたらじらーだったので、そこから1年と、少し。

 

彼が「甘えられるところはここで終わりにして」から1年、この1年本当に色んなことがあった。彼は背負うものが増えた、増えすぎた、のかもしれない。たくさんの仕事も、各所での大役も、さみしかった4ヶ月弱の間も、全てを立派に務めたその裏で、一体どれだけのことを考えただろう、と思う。その笑顔がだいすきだけれど、どうか背負いすぎないで、無理しないで、と何度思ったかわからない。色んなことを経て最近は、ファンのこと、求められているものに応えること、こうあるべき、こういう人になりたい、そういった言葉も多く口にするようになった。いつの間にか彼は随分と大人になっていた。

 

 

背負うものが増えすぎたのかなぁとも思うし、5人で叶えたい夢こそが今の彼にとってはいちばん大きな夢なのかなぁとも思う。実際のところはわからないけれど、"スーパーヒーローになる"という、大人が口にするのを躊躇うような、具体性なんてどこにもないのに根拠もなく信じられるような、不思議と視界が晴れ渡るような、未来がパァッと輝いて見えるような、無邪気でどデカい夢を、強くて明るい光のようなその夢を、太陽みたいな笑顔で臆することなく口にする優斗くんのことを好きになった。私にとってはずっと何よりも特別愛しい夢だ。だからもしかしたらその夢はもうその口から聞くことができないのかなぁと思うと、やっぱりとてもさみしくって、大人になんかならないでよ、責任なんか負わないでよ、って思う。

 

それでも、変わらないものだってたくさんあって、相変わらずなんにもしらないような顔で笑ってるし、声はクソデカいし、好き勝手わけわからんこと言って周りを混乱させたりもする。そのかわいい笑顔も、綺麗な顔立ちも、存在感のある眉も、真っ白い肌も、名前の後の「⚾︎」も、真っ直ぐなところも、優しいところも、大切な場面で丁寧に言葉を紡ぐところも、未来を無条件に信じさせてくれるところも、必ず期待以上の結果を返すところも、私にとって大きな大きな光であることも。

 

 

スーパーヒーローになる、という夢を口にしなくなった彼にさみしさを感じるのは、おたくの勝手なエゴで、彼の根本はきっと何も変わっていない。「何才になっても自分が楽しいと感じることを全力でやってください!!」が全ての答えなのだと思う。でも本音を言うと、やっぱりさみしいもんはさみしい。「スーパーヒーローになります!!!!!」って言ってくれないかな、また。

 

 

拝啓 スーパーヒーロー

私にとって君はとっくにスーパーヒーロー。好きになったときからずっとそう。そして、これからだってずっとそう。だけど、君はこれからもっともっとたくさんの人にとってのスーパーヒーローになってゆくのだろう。スーパーヒーローになるという君の夢、君が口にしなくなったとしても、勝手に特別愛しく思っているので、いつか数年後、数十年後、ポロっと口にしてくれたらうれしいなぁと思う。君がアイドルを終えるとき、やっぱりスーパーヒーローだったな〜!!!!!と大の字になる準備はできているので、どうか自分の楽しいを何より大事にして、どこまでも、どこまででも連れてってね。

 

優斗くんの夢が全部全部叶いますように。

 

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